小女子がサカナだから何?

威力業務妨害なんだこれ、、
「小女子予告事件」が有罪になった件がどうして言論統制になるのか一から説明して欲しい:最終防衛ライン2
上エントリがなんとなく微妙に違うかなーと思ったので、、
威力業務妨害といっているのだから、当事者は書き込んだ奴と学校関係者ということになり、警察は別に関係ない。
だから普通に考えれば、この判決を批判するなら、基本的にはこの書き込みに対する学校/保護者の対応を問題視すべき。
自分とこの学校で小女子殺されるからといって騒ぐのはどうよ、というふうに考えれば、普通に集団下校はアリだろう。っつーかそうするよね。
そういう事態が足元で起こっていれば、こりゃ冗談だろと思っても警察は動くし、動いてもらわないと困る。警察が「いやお母さん、これ冗談ですから」とか真顔で言えるか、ということだ。そんな発言しようものなら無責任のそしりを免れない。お前は何を根拠にそんなこと言ってるのだ? と言われりゃ答えられないが、それは事なかれの小役人根性だからではない。
あるいは「こりゃ冗談だよね。別にスルーでいいんじゃね?」と学校/保護者の誰が言えるだろうか?
例えみんながこりゃ冗談だろと思っても、そうと口には出せない。別に空気読んでとか長いものに巻かれてとかそんな12人の優しい日本人的な理由でなく、もっと論理的な理由で、単に誰も真実を知らないからだ。だから誰も最終的に責任のある発言ができない。
これは論理構造的な問題で、このような構造を強いたのは被告の書き込みだ。そして現場でこのような判断/決定不可能な状況が起こりうることは十分に予期できたはずだし、また後になって掲示板上で取り消そうがこの状況は消えない
だから以下の至極まっとうに見える見解も、実は飛躍がある。何をもって明白とするのか? が示されていない。いわば状況証拠だけがあり、物的証拠が無い。
小女子を魚というのが悪質という裁判官とそれを支持する者は、問題が全く見えていない:kentultra1の日記

誰ひとりとして、まじめに件の書込みが本当に行われると考えている者は居ない。そう、書込み自体に危険がないのは明白なのだ。

現実社会的な問題として、通報されれば自動的に今回のようになる。それを止める根拠ある理屈がないからだ。誰でも状況証拠だけでの断定には二の足を踏む。
そして"根拠"を握っているのは被告だけなので、彼が何らかの意味でこの事態の最終的な責任を負わなければならないのは当然だといっていい。
今回のような構造を強いられた側の反応をヒステリックと言うのはたやすいし、外から見ればその通りでもあるが、情報が無く決定不可能な状況で冷静でいられるわけも無い。
だから被告は最終的な根拠/真実の保持者として、いずれかの時点で「表に出る」必要がある。自発的にか、しょっぴかれてかは、本人次第だ。犯意・悪意の在/不在は問題ではない。*1

*1:上記ブログでは情報伝達の問題を言っているが、では正しく情報が伝わっていればどうだったと言うのだろう? まさか被告の真意(とその確実性)まで伝えることができたのだろうか?