違うよ、全然違うよ。

日本人が採れない:タケルンバ卿日記

正直言って、どこも日本人が欲しいんです。長くやってくれる日本人が欲しい。しかし応募がないんです。求人誌に広告出したのに、電話一本来ないなんて話もよく聞きます。特に珍しいことでもありません。空振りは日常。


となると、海外の人だろうがなんだろうが、採って戦力にするしかないのですよ。

いやいや、だから一般にはそのような状態を指して「移民/外国人に仕事を奪われる」と言うんですって。
日本人が採れないのは日本の求職者が求める水準の待遇じゃ無いからで、これは応募がなくて当然。なら当然待遇・条件が向上してしかるべきなのに、そうならずその条件で働く外国人を雇ってしまう。
「仕事を外国人に奪われる」というのは、より有能な外国人に無能な日本人が蹴り出されるというものじゃない。それならあまり文句は出ない。
ある職能に対して当然要求していい条件を下回った待遇でも外国人は働いてしまうから、日本人はその職能に見合った条件で仕事を得られなくなる。
生産拠点の海外移転も同様の意味があるので、これも「外国人に仕事を奪われる」という。
だから実際に(日本の労働者の生活権?を)奪っているのは、外国人ではなく、無論贅沢三昧の日本の労働者の甘えた根性でもなく、企業(あるいはグローバル経済)だ、とは言える。
無論その結果日本人がよりよい条件の仕事に就いているなら無問題だろうけど、完全失業率4.2%だしね。
ブログ主の単純な勘違いだろうけど、結構真に受けたらしいトラバがついているので(日本人の豊かさとか労働意識の問題とかね)参考まで。
ここから日本人の労働倫理とかの話になると、それはここから外国人差別になるのと同じだから。